失恋で眠れない夜の対処法|今夜を乗り切るコツと少しずつ眠れるようになる整え方

失恋から前進

失恋してから、夜になると急に息が浅くなる。
布団に入っても、別れたときのシーンが何度も浮かんできて、スマホを握ったまま「気づけば朝」になっていたことはありませんか。

  • 仕事ではなんとかやれているけれど、夜になると一気にしんどくなる
  • ベッドに入ると、元彼との最後のやりとりを何度も思い出してしまう
  • スマホやSNSを見ても苦しくなるのに、やめられない

「復縁したい」「もう無理かも」の、どちらの気持ちでも大丈夫です。
このページでは、“彼の気持ち”や“復縁のコツ”の話はいったん置いておいて、

まずは「今日、この夜をどうやって乗り切るか」
そして「これから、少しずつ眠れる夜を増やしていくにはどうしたらいいか」

という 失恋で眠れない夜の対処法 にしぼってお話しします。

この記事では、失恋して眠れない「夜」にしぼって、
気持ちが少しでも落ち着く考え方と、今夜からできる工夫をまとめます。
読むだけでも、今のあなたが「何をすればいいか」が少し見えてくると思います。

「今夜をどう乗り切るか」

「同じ夜を少しずつ軽くしていくには?」

という視点で読んでみてくださいね。

  1. 失恋して眠れない夜に、心とからだの中で何が起きているのか
    1. 夜になると急につらくなる理由|失恋後の心の動き
    2. ベッドに入ると同じことを考えてしまうときの、頭の動き方
    3. 動悸やお腹のキリキリと、眠れないの関係
  2. 体験談|失恋してから夜が怖くなった私が眠れなかったころの話
  3. 今夜からできる、失恋で眠れない夜へのやさしい対処のしかた
    1. 今夜だけ、考えが止まらない夜の「決めごと」を作る
    2. ベッドの中でできる呼吸・ストレッチ・音の力で落ち着く工夫
    3. スマホ・SNSを見る時間を決めて、自分をこれ以上えぐらない工夫
  4. 同じ夜をくり返さないために|失恋しても少しずつ眠れる夜に近づく工夫
    1. 眠れない夜が続くときの「翌日の自分を守る、“これだけでOK”の決め方」
    2. 夜のために昼にできること|3つだけでOK
    3. 眠れない夜が続くときに考えたい相談先と受診の目安
  5. まとめ|失恋で眠れない夜を過ごしているあなたへ伝えたいこと
  6. FAQ|失恋して眠れない夜のよくある悩みと、そのヒント
    1. Q1. 失恋してからほとんど眠れません。どれくらい続いたら病院に行った方がいいですか?
    2. Q2. 寝る前に元彼のSNSを見てしまい、余計に眠れなくなります。やめられない自分はおかしいですか?
    3. Q3. 寝つきが悪くて、睡眠薬やお酒に頼りたくなります。どこまでが「あり」で、どこからが危険ですか?
    4. Q4. 次の日の仕事や学校に支障が出そうで不安です。眠れなかった翌日の乗り切り方は?
    5. Q5. 眠れるようになったら元彼を忘れてしまいそうで、それも怖いです。どう受け止めればいいですか?

失恋して眠れない夜に、心とからだの中で何が起きているのか

まずは、「失恋で眠れない夜」が起きる理由を、心とからだの両方から整理してみます。

ここを知っておくと、

「眠れない私はおかしい」「弱いからだ」と自分を責める気持ちが少しゆるむ

「あ、これは今の私の心と体の反応なんだ」と「今の私、こういう状態なんだ」と少し分かってくる

ようになって、今夜の工夫も選びやすくなります。

夜になると急につらくなる理由|失恋後の心の動き

昼間は、なんとか仕事や学校、家事で時間が過ぎていきますよね。

  • 人と話している
  • 作業に追われている
  • 移動している

こんなふうに、頭と体が「やること」でふさがっている時間が多いので、「失恋のことだけ」を考え続けるすき間が少なくなります。


でも、夜になると――

  • 一人の時間が増える
  • 部屋が静かになる
  • 電気を消すと、視界から情報が消える

こうして、元彼のことを思い出しやすい夜の空気ができてきます。
すると、昼間に押し込めていた気持ちがふと浮かび上がってきてしまうんです。

「夜になると急にダメになる私」ではなくて、
夜は「思い出すきっかけ」が増えてしまう時間帯なんです。
だからつらくなるのは自然なことで、あなたが弱いから、という話ではないと思います。

そして大事なのは、夜は「がんばって何とかする」より、最初から「今夜の守り方」を用意しておく方がラクだということです。

ベッドに入ると同じことを考えてしまうときの、頭の動き方

「考えたくないのに、布団に入ると別れたときの場面が勝手に流れてくる」

これも、多くの人が経験する、考えが回りやすい状態です。

  • 「あの時、ああ言わなければよかった」
  • 「もっと優しくしていれば…」
  • 「あのLINEを送らなければ別れてなかったかも」

こうやって、過去の場面を何度も何度も思い出してしまいます。

これは、あなたの脳が

「どこで間違ったのか答えを出したい」
「どうすればやり直せたのか知りたい」

と、一生懸命になりすぎている状態に近いです。

でも、恋愛の答えって、「これさえ直せば絶対うまくいく」という一つの正解ではありませんよね。
それなのに、頭だけがずっと「答えを出そうとして、考えが止まりにくい状態」のままだと、

  • 目がさえてくる
  • 眠くなる感覚より、考えごとが止まらなくなる

という状態が続きやすくなります。

「私、しつこいのかな」「未練がましいのかな」ではなく、

つらい出来事のあとに、答えを出そうとして、頭が走り続けてしまっているだけ

と捉えてあげてくださいね。

だから今夜は、「考えない」よりも、「ここまでにする」「明日に回す」ほうが楽になりやすいことが多いです。

動悸やお腹のキリキリと、眠れないの関係

失恋したあと、

  • 胸がドキドキして落ち着かない
  • 息が浅くなる
  • お腹がキリキリする
  • 食欲がなくなる

こんな体の変化が出る方も多いです。

強いストレスがかかると、
からだの中では「交感神経」が働きやすくなって、体が緊張しやすい状態になりやすいです。

交感神経が働きやすい状態(=体が緊張しやすい状態)が続くと、

  • 体がずっと緊張している
  • 心拍が速くなりやすい
  • 眠りに入りにくい

という状態になりやすいことが、体の変化としてよく起きます。

つまり、

「眠れない自分=心が弱い」ではなく
「それだけつらい出来事があって、心と体がずっとがんばり続けている」

ということなんです。

ここで、心とからだの反応を、簡単な表にまとめておきますね。

見えている変化 よくある状態の例 一言メモ
心(気持ち・考え) 過去のシーンを何度も思い出す/自分を責め続ける 頭が「答えを出そうとして、考えが止まりにくい状態」になっている
からだ(自律神経・身体反応) 動悸・息苦しさ・食欲不振・お腹の不調 体が緊張しやすい状態が続いている
夜の行動 スマホやSNSを延々と見てしまう 不安を落ち着かせようとしている

「つらいから弱い」のではなく、
つらいからこそ、心と体がずっとがんばり続けてしまっているだけ。
ここだけ、覚えておいてくださいね。

そしてここから先は、“夜の不眠”に関係することで、「今夜が少し楽になる工夫」についてお話したいと思います。

体験談|失恋してから夜が怖くなった私が眠れなかったころの話

ここでは、私が以前の失恋直後に、夜が怖くて眠れなくなっていた頃の話を、少しだけさせてください。
いまのあなたの夜と重なる部分があったら、心が少しだけ軽くなるかもしれません。
夜になると、部屋の音が急に大きく感じました。
時計の針の音、冷蔵庫の音、外の車の音。
静かなはずなのに、静けさが怖い。
布団に入って電気を消した瞬間から、頭の中が勝手に思い出し始めるんです。

  • 最後の言葉
  • 別れたときの表情
  • 既読がついた画面
「やめたいのに止まらない」って、こういうことか…と思いました。
スマホで時間を確認すると、1:08。
その数字を見た途端、息が浅くなって、胸がきゅっと縮む。
「もう1時…」
次に浮かぶのは、眠れない不安じゃなくて、
「明日がうまくいかない気がして怖かった」でした。
落ち着こうとして、またスマホを触る。
トーク履歴を開いて、上にスクロールして、写真を見て、
「あのとき私が…」って、自分を責める理由を探してしまう。
見れば見るほど、目が冴えていく。
なのに、閉じるのが怖くて閉じられない。

時計を見る → 息が浅くなる → スマホ → 余計に目が冴える
この繰り返しが、夜の中で何回も続いていました。
「寝なきゃ」って思うほど焦って、
焦るほど体が緊張して、
緊張するほど眠れなくなる。
その夜いちばんつらかったのは、
悲しみそのものより、“自分で止められない感じ”だった気がします。

もし今のあなたも、同じように
「時計を見るたび苦しくなる」
「スマホを触るほど眠れなくなる」
そんな夜を過ごしているなら、あなただけじゃないです。
だからここから先は、立ち直る話はいまは置いておいて、
“今夜のこの繰り返しを、どうやって少しだけゆるめるか”について、今夜のための工夫をひとつずつ書いていきますね。

今夜からできる、失恋で眠れない夜へのやさしい対処のしかた

ここからは、「とにかく今夜をどう乗り切るか」
失恋で眠れない夜の対処法を、一緒に整理していきます。
大事なのは、

  • 先のことまで全部よくしようとしない
  • 「今夜だけ、これができたらOK」という小さな目安を決める
この2つです。

「これさえやれば一発で立ち直れる」「復縁につながる」という話ではなく、
今夜のあなたの心と体を、少しでも楽にしてあげるための「今夜を少し楽にするための小さな工夫」
として読んでみてくださいね。

今夜だけ、考えが止まらない夜の「決めごと」を作る

さっきの、頭が「答えを出そうとして、考えが止まりにくい状態」が強い夜は、考えを止めようとしても止まりません。
だから今夜は、“考えない”じゃなく“ここまでにする”ための決めごとを一つだけ作りましょう。
例えば、こんな決めごとです。

  1. 「〇時以降は、彼のことを考えるのをいったん休憩にする」
    例)23時を過ぎたら、彼のことを考え始めたときは「それ、明日の昼に考えよう」と心の中で言ってみる。
  2. 「同じことを3回以上考え始めたら、ノートに一度だけ書いて終わりにする」
    例)
    「あのとき別れ話のときにこう言えば…」と3回以上出てきたら、ノートやメモアプリに
    ・今、頭から離れないこと:
    ・今の気持ち:だけ書いて、「今日はここまで」とペンを置く。
  3. 「『もしあのとき…』が浮かんだら、『今夜はとりあえず自分を責めない』とつぶやく」
    過去のことを責める時間を、今夜だけお休みにするイメージです。

追記:明日に回すためのメモは「3行だけ」でOK
夜にメモを書き出すと落ち着くこともあるけれど、
不安が強い日は、書けば書くほど続きが出てきて止まらなくなることがあります。
だから今夜は、「3行だけ」にしてみてください。
  • いま頭に浮かんでいること(1行)
  • いまの気持ち(1行)
  • 明日の昼にやること(または考えること)(1行)
これでOKです。
“夜に解決しないで、いったん置く”ためのメモなので、きれいにまとめなくて大丈夫。
書けたら、それで十分です。
ここで大事なのは、

決めごとを完璧に守ることではなく、「思い出したときに、少し止めるきっかけを作れた自分」をちゃんと認めること。
1回でもノートに書けた
一度「明日の私に回そう」と言えた
それだけでも、それは立派な一歩です。
「また考えすぎちゃった…」と責めるのではなく、
「そうだよね、それくらい大事な恋だったんだもんね」と、自分に声をかけてあげてください。

ベッドの中でできる呼吸・ストレッチ・音の力で落ち着く工夫

次に、からだ側から「緊張しやすい状態」をゆるめる工夫です。
難しいことをする必要はなくて、布団の中でできる簡単なものでOKです。

●ゆっくり呼吸をしてみる
  • 鼻から4秒かけて息を吸う
  • 口から6〜8秒かけて、細く長く息を吐く
これを、しんどくない範囲で3〜5回くり返します。
「吐く」を少し長くすると、体が落ち着きやすいと言われています。
●体をぎゅっとしてから、ふっと緩める
  • 手をぎゅっと握りしめて、5秒キープ
  • そのあと、一気に力を抜く
これを、肩・お腹・足など、力を入れやすいところで何回かくり返してみます。
力が抜ける感じを、体に思い出させてあげるイメージです。
●やさしい音を流してみる
  • 雨の音・波の音みたいな音
  • 静かなピアノなど、歌詞のない音
  • 好きなラジオや、落ち着く声の配信
「歌詞のない音」や「聞き流せる声」を、小さな音で流しておくと、
頭の中のぐるぐるが、音のほうに少しだけ流れていきやすくなります。

追記:呼吸がしんどい夜は「足裏・手のひら」に意識を向ける
「呼吸しよう」と思うほど、逆に苦しくなる夜もあります。
そんなときは、呼吸をがんばらなくて大丈夫です。
代わりに、考えから少し離れて、体の感じに目を向けてみます。
  • 足の裏が布団に触れている感じを、10秒だけ数える
  • 手のひらをお腹や胸の上に置いて、あたたかさを感じる
  • 布団の重さ、枕の感触を「今ここ」に戻すつもりで味わう
うまくできなくてもOK。
ほんの少しでも「体に戻れた」だけで、緊張の波がゆるみやすくなります。
ここでもゴールは、
「ぐっすり眠ること」ではなく、「体が少しでもゆるんだらOK」
です。
「全然眠れなかった…」ではなく、
さっきより呼吸が少しだけ深くなった
肩のこわばりが、ほんの少しだけマシになった
こうした変化を、大事に拾ってあげてくださいね。

スマホ・SNSを見る時間を決めて、自分をこれ以上えぐらない工夫

失恋して眠れない夜に、いちばん苦しくなりやすいのがスマホやSNSです。
ここでは、寝る前のスマホとの付き合い方を、「今夜だけの決めごと」として一緒に考えていきます。

  • 元彼のSNSを何度も見てしまう
  • トーク履歴をさかのぼっては、自分を責める理由を探してしまう
  • タイムラインの何気ない投稿で、急に涙が出てくる

「見たくないのに見てしまう」のは、決しておかしいことではありません。
それだけ、心の行き場がないということでもあります。
だからこそ、

「見ないようにぜんぶ我慢しようとする」より
「今夜だけ、自分を守るために、見る時間や見る範囲を決める」
そんなふうに考えてみてもいいと思います。

同じ夜をくり返さないために|失恋しても少しずつ眠れる夜に近づく工夫


ここからは、「今夜だけ」より少し先の話です。

  • 眠れない夜が、何日も続いている
  • なんとなく、このままの生活を続けるのは怖い
  • でも、何から変えればいいか分からない

そんなときに、これからの過ごし方のヒントとして読んでみてください。

大事なのは、

「一気に全部よくする」ではなく、「少しずつ負担を減らしていく」

というイメージで、眠れない夜の負担を少しずつ減らしていくことです。

眠れない夜が続くときの「翌日の自分を守る、“これだけでOK”の決め方」

眠れない夜が続くと、
「明日の仕事、きっとつらいだろうな…」という不安も一緒にやってきますよね。

そこでおすすめなのが、

「眠れなかった翌日は、これだけできたらOK」と先に決めておくこと

です。

ここでの目的は、気合いで持ちこたえることではなく、
翌日をしんどくしすぎないために、少し守りを固めておくことです。

例えば仕事なら、

  • 今日は集中力が落ちる前提で、「急ぎだけ」にしぼる
  • 新しいことより、いつもの作業を優先する
  • 休憩中に、目を閉じる時間を5分だけ作る(眠れなくてもOK)

家事なら、

  • 「完璧に回す」は手放して、最低限だけにする
  • ご飯は、作れなくてもいいから 何か一口でも入れられたら合格
  • お風呂は、しんどい日は シャワーだけでもOKにする

こんなふうに、

「100点を目指す日」と「60点で守る日」を分けておく

ことで、自分を責めすぎずにいられます。

どうしてもつらい日は、信頼できる上司や同僚に、

「最近、眠れない日が続いていて…
もしミスしそうなときは、少しだけフォローをお願いしてもいいですか?」

と、一言だけ伝えておくのも一つの方法です。

「助けを借りる日」も、あなたを守るための大事な「これだけでOK」の一つだと思っておいてくださいね。

夜のために昼にできること|3つだけでOK

眠れない夜を少しずつ減らしていくために、
昼間の過ごし方を「夜のために」ほんの少しだけ整えるのも助けになります。

ここでは、やることを増やしすぎないように、ポイントを3つだけに絞ります。

  1.  夕方以降のカフェインは控える
    コーヒー・エナジードリンク・濃いお茶は、できれば夕方以降は避ける。
    「どうしても」は、できるだけ昼食までに回す。
  2.  昼寝は短くする
    どうしても眠い日は、15〜20分だけ目を閉じる。
    長く寝すぎると、夜の眠気が飛びやすくなります。
  3.  日中に5〜10分だけ歩く
    散歩でも、通勤の途中でもOK。
    体を少し動かすと、夜に向けて落ち着くきっかけが作りやすくなります。

全部やらなくて大丈夫です。

この3つのうち、1つだけできたら合格くらいの気持ちでいてくださいね。

眠れない夜が続くときに考えたい相談先と受診の目安

ここまで読んでも、眠れない夜が続いていてつらいときは、
一人だけでがんばり続ける必要はありません。

特に、次のような 「睡眠×体調」のサイン が出ているときは、早めに相談するのがおすすめです。

  • 一晩中ほとんど眠れない日が続く(うとうとすらできない夜が何日もある)
  • 動悸・息苦しさが強くて横になるのが怖い
  • 日中の運転や仕事に支障が出てきた(注意力が落ちて危ない、ミスが増える)
  • 食事がほとんど入らない/吐き気が続くなど、体が明らかに弱ってきている
  • 「消えてしまいたい」と感じることが増えてきた(苦しさを一人で抱えるのが限界に近い)

こういうときは、「我慢が足りない」ではなく、
心と体が「休ませて」とサインを出している状態だと思ってくださいね。

相談先は、あなたが「今なら行けそう」と思えるところからで大丈夫です。

心療内科・メンタルクリニック
かかりつけ医(内科など、まず話を聞いてもらえる場所)
自治体の相談窓口
電話相談

「病院に行く=弱い」ではありません。
むしろ、悪化する前に助けを借りるのは、自分を守るための大事なことです。

※お酒や市販薬との付き合い方で迷うときは、FAQのQ3でも短く補足しますね。

まとめ|失恋で眠れない夜を過ごしているあなたへ伝えたいこと

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

ここまでのお話を、やさしくまとめると――

  • 失恋で眠れない夜は、「心のショック+体の変化」が重なった自然な状態
  • 「眠れない=立ち直れていない」ではなく、それだけ大事な恋をしてきた証でもある

今夜は、

  • 考えが止まらない夜の決めごとをひとつ作る
  • 呼吸やストレッチ、音の力で落ち着く工夫
  • スマホ・SNSを見る時間や範囲を決める工夫

など、小さな対処法のどれか一つできれば十分

これからは、

  • 翌日の「これだけでOK」を決めて自分を守る
  • 昼の過ごし方を少し変えて、夜を楽にしていく
  • つらさが続くときは、専門家や相談窓口を頼る

という流れで、「少しずつ負担を減らしていく」ことが大事になります。

全部を一気にやる必要は、まったくありません。

今日、ここまで読んでくれただけでも、
あなたはもう、自分を大事にするほうへ、少しずつ向かっていっています。

眠れたかどうかだけで、今日を決めつけなくて大丈夫です。

  • ノートに一行でも気持ちを書けた
  • 呼吸を一回でも意識してみた
  • SNSを見る時間を、5分でも短くできた

そのどれもが、それは立派な一歩です。

今はまだ、「前向きになりましょう」と言われるだけでもしんどいかもしれません。
それでも、この記事の中から、あなたの心と体が少しでも楽になるヒントが一つでも見つかっていたらうれしいです。

FAQ|失恋して眠れない夜のよくある悩みと、そのヒント

ここからは、夜に一人でぐるぐるしやすい不安を、質問と答えの形でまとめました。

どの答えも、

  • 「自分を責めない」
  • 「必要なら専門家も頼っていい」

という気持ちを大切にして書いています。

Q1. 失恋してからほとんど眠れません。どれくらい続いたら病院に行った方がいいですか?

A.迷いますよね。
眠れない状態が続くと、それだけで心も体も削られていきます。

目安はシンプルで、「眠れなさ+体調のサイン」が出てきたときです。

具体的な確認ポイントは、本文の
「眠れない夜が続くときに考えたい相談先と受診の目安」
にまとめているので、「もしかして…」と思ったら、そこだけ先に確認してみてくださいね。

早めに相談するのは、大げさではありません。
「今の状態を一緒に整理してもらう」だけでも、気持ちが軽くなることがあります。

Q2. 寝る前に元彼のSNSを見てしまい、余計に眠れなくなります。やめられない自分はおかしいですか?

A.おかしくありません。

好きだった人のことが気になって、
「今どうしているんだろう」と確かめたくなるのは、とても自然なことです。

そのうえで、寝る前のスマホとの付き合い方は、本文の「スマホ・SNSを見る時間を決めて、自分をこれ以上えぐらない工夫」で具体例つきでまとめています。

全部を一度に変えようとしなくて大丈夫です。
できそうだと思えるところを一つだけ、そっと試してあげるところからで十分ですよ。

Q3. 寝つきが悪くて、睡眠薬やお酒に頼りたくなります。どこまでが「あり」で、どこからが危険ですか?

A.つらい夜が続くと、

「市販の睡眠改善薬を飲めば楽になるかな」
「お酒を飲めば、少しは眠れるかも」

と思うのは自然なことです。

ただ、ここだけは覚えておいてください。

  • 独断で“続けて”頼り続けないこと(市販薬を何日も連用する/毎晩お酒の量が増える など)
  • 迷ったら、相談に切り替えること(医師・薬剤師・かかりつけ医など)

「数日試してもつらさが変わらない」
「やめたら前より眠れなくなった気がする」
と感じるときは、一人で判断し続けるより、相談した方が安心です。

眠れないつらさを分かってもらえる人に話すこと自体が、ちゃんと“対処”になります。

Q4. 次の日の仕事や学校に支障が出そうで不安です。眠れなかった翌日の乗り切り方は?

A.眠れなかった翌日は、本当にしんどいですよね。
「ちゃんと働けるかな」「授業についていけるかな」と考えるだけで、さらに不安になってしまうと思います。

そんな日は、最初から自分に

「今日は100%じゃなくて、60〜70%できれば十分」

と言ってあげることが大切です。

具体的にどこまでできたらOKにするか、仕事や家事の「これだけでOK」の決め方については、本文の
「眠れない夜が続くときの『翌日の自分を守る、“これだけでOK”の決め方』」
で詳しくお話ししています。あわせて読んでみてくださいね。

「全部完璧にできなかった自分」を責めるより、
「眠れない中で、ここまでよくがんばったな」
と、帰り道で自分の味方をしてあげてくださいね。

Q5. 眠れるようになったら元彼を忘れてしまいそうで、それも怖いです。どう受け止めればいいですか?

A.これは、とてもよくある不安です。

「ちゃんと眠れるようになったら、本当に好きだった気持ちまで消えてしまいそう」

「楽になった自分=彼を忘れた自分みたいで、裏切っているみたい」

そんなふうに感じる方も多いです。

でも、「眠れるようになる=忘れる」ではありません。

むしろ、

「少し眠れるようになる=
涙があふれすぎない状態で、落ち着いて思い出せるようになる」

に近い感覚です。

元彼を大切に思った時間や、
一緒に笑った思い出まで、消えてしまうわけではありません。

眠れるようになることは、

「その思い出を、涙だけじゃなくて、
いつか感謝や優しい気持ちで振り返れるようになる準備」

の一つだと、私は思っています。

だから、

「眠れる=彼を忘れる」ではなく

「眠れる=自分の心と体を守りながら、彼との時間を大事にしまっておけるようになる」

くらいに受け止めてみてくださいね。

免責事項

※本記事の内容は、私の体験談および一般的な心の整え方の考え方に基づく情報提供であり、
医療行為・診断・治療を行うものではありません。

  • 数週間以上ほとんど眠れない状態が続く、
  • 食事がほとんどとれない、
  • 仕事や日常生活に大きな支障が出ている場合は、
  • 早めに医師・専門機関への相談も検討してください。

気分の落ち込みが強い、食事がとれないなど『これは危ないかも』と感じるときも、
一人で抱え込まず専門家を頼って大丈夫です。

あなたの心と体は、それだけ大切にしていいものだということを、どうか忘れないでいてくださいね。

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